2009年7月9日木曜日

寄稿~NPO教育研究所 牟田武生様~

NPO教育研究所、牟田武生様から寄稿をいただきました。
牟田さんとは先日、代表原田とお会いしていただき、ivoteの活動を応援していただけることとなりました。
今後とも、ivoteをよろしくお願いいたします!


ivoteの皆さん、こんにちは。

はじめまして、NPO教育研究所の牟田武生(62)と申します。

私は普段、不登校の子どもやひきこもりの若者、
ニートの人たちのカウンセリングや支援活動を行っています。

就職氷河期を体験している彼らと話していると、
格差社会の中で必死に頑張って働き生きてきたが、
心身ともに疲れ果て働けなくなった。
しかし、従来のセフーティーネットが正規雇用の人を想定して作られており、
派遣や契約社員といった非正規労働者には機能せず、職も住む所も失い、
うつ病になったが健康保険証がないため、
医師にもかかれない人にしばしば出会います。

今や若者は社会的弱者です。

こんな社会を築いた我々老人は、
若者が働き血の出るような思いで支払った税金や年金で、
悠々自適とか言いながらのうのうと暮らし、
過去の仕事の社会的な責任を負おうとはしません。

そんな老人達が作った先進国最大規模の国の赤字は、
今後、若者の背に否応なしに圧し掛かります。

しかも、少子高齢化の波は確実の押し寄せ、
厚生労働省の試算では2025年には収入の半分は、
税、年金などの社会保障費の支払いに追われます。

この試算は消費税5%の計算です。消費税は絶対に上がります。
若者達の15年後、家族を支えて行く時、本当に暮らしていけるのか、
私は老婆心ならぬ、労爺心で心配になります。

「政治には関心がない」
「どうせ、自分が一票投票しても世の中変わらない」
と多くの若者は思っています。
しかし、利権を持った人や自分にとってこの世の中は良いと思っている、
社会的強者は投票に必ず行きます。

若者達にとって、
もう、「政治には関心がない」ではすまされないところまで来ています。
「この国はダメだ。未来がない」と言っても、
この国を作っているのは皆さん達なのです。

知識人の卵の大学生が政治や経済、文化に興味をもって発言し、
若者の意見を取り入れて地域を活性化している北欧の国のように、
皆でこの国を良くしていきましょう。

その最初の行動が投票なのです。

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