2011年2月10日木曜日

代表のつぶやき~若者は「内向き」になったのか~

ども代表ハラケンです。
今回は若者は「内向き」になったのかということ。
年末から成人式辺りにかけて、「内向きな若者」といったニュースをみかけたことがあると思う。
おれはこの見方は必ずしも正しくないなと思ってる。

たしかに2008年の留学者数は6万6833人と前年比8323人減で4年連続の減少となった。
でもこの数だけで「内向き」かなんて判断できるはずはない。

留学にいけるかどうかは、やる気だけではなく、費用・タイミングといった様々な要因の絡んでくる問題である。
例えば、近年の減少の理由としては就職難もあげられる。3年生の夏前にはインターン等にいく学生が多く、就活が本格的にスタートする。そして就活が終わるのうまくいっても4年の4月。一般的にははもっと長い。
となるとだ、1年間留学しようと思うと2年生の秋には遅くともスタートさせねばならない。(そのための申し込み・TOEFL等は1年生のうちにスタートする。)短期留学の場合でも同様に2年生から3年生の春休みが最後のチャンスか?

そしてやはり財政状況が大きく関わってくる話でもあり、近年の不況により費用面から学生の間での留学を断念する人も多いと聞く。

さらには若者が一括りに出来るはずもなく、海外志向の強い層と、海外志向の弱い・もしくはない層があるとおもう。
にもかかわらず、「若者は内向き」とまとめて決めつけ、突き放しているように感じることも多い。

また、本気で留学をする若者を増やしたいのであれば、環境づくりを徹底するべきだ。
海外留学をすることが「あこがれ」「有用」といった意識付けの徹底。
留学に対して費用面・情報面での支援。
このようなものを国・大学等でもっと進めてほしい。

先日のサッカーアジアカップでは、メンバーに多くの海外組が含まれていた.
彼らは三浦知良選手・中田英寿選手等海外で成功した選手にあこがれ、自らを高めるために海外リーグでのプレーを夢見て、所属元のJリーグの各クラブも彼らの夢の実現を手助けした。そして、彼らは海外リーグでの経験を日本代表に活かしている。

同様に留学による成功者を広め、海外の大学で学ぶことの良さを広め、国・大学で留学者数増加の支援をする。そして、留学により経験・知識・人脈等を得て帰国し、活躍するそんな状況になればいいなと思う。


財政的に余裕があり、若者人口も多かったバブル期その頃の留学者数は2万人に満たない。
その時代に比べると遥かに、「外向きな気もするが。

みなさんどうでしょうか?

参考資料
「日本人の海外留学者数について」文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/22/12/__icsFiles/afieldfile/2010/12/22/1300642_1.pdf

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